西前頭5枚目の嘉風(34=尾車)が、4日目からの連敗を5で止めて、3勝目を挙げた。

 同8枚目の千代の国(26=九重)を、左手で右脇を押すはず押しで攻めて、そのまま左を差し、寄り切った。「小細工する相手じゃないから、しっかり当たって行こうと思った」と話す通り、立ち合いから嘉風らしい思い切りの良さが光った。

 連日敢闘精神あふれる相撲を取る千代の国については「自分ごときが言うのもアレですが、一目置いてるというか気持ちのいい力士ですね。ガッツあるし、良く稽古するし、まじめだし、熱心ですよね」と褒め言葉を並べた。

 その上で「真っ向から来る相手だからこそ、僕も思い切って当たっていく動きにつながった。相手あっての相撲だな、と思った。お客さんがたくさん入ってるし、いい相撲を取りたい気持ちがありますから」と、真っ向勝負で挑んできた千代の国にも感謝の念を示した。