大相撲春場所(12日初日、エディオンアリーナ大阪)の新弟子検査が4日、大阪警察病院で行われ、56人が受検した。合格者は内臓検査を経て、初日の12日に発表される。

 現役時代に平幕優勝2度を誇る朝日山親方(元関脇琴錦)の長男・松沢亮英(18)は、父が師匠を務める朝日山部屋に入門し、受検。168センチ、76キロで体格検査をパスした。

 2日前に千葉・八千代松陰高の卒業式に出席し、前日に大阪入りし、この日を迎えた。高校時代はラグビー部に所属し、相撲経験はなし。調理師を目指し専門学校の合格通知も受けたが「自分はやっぱりスポーツに向いている」と1カ月ほど前に父に入門を申し出たという。「息子が入門するなんて考えてもいなかった」と朝日山親方。この間に体重を8キロ増やして、70キロ台に乗せた。「プレッシャーはありますが、覚悟がなかったら入らない。目標は幕内に上がることです」と落ち着いた表情で話した。