大相撲の友綱改め大島親方(元関脇魁輝)の定年祝い及び、大島改め友綱親方(元関脇旭天鵬)の襲名披露式が11日、東京・墨田区のホテルで行われた。

 12日に65歳の定年を迎える先代友綱親方は「入門当初は今の自分を想像できなかった。現役時代は大きなケガもすることなく過ごせた。師匠としては、魁皇のおかげでいろいろな経験をすることができました。これは人生の宝です。そして大島親方が継ぐことになり本当に幸せです」とあいさつした。

 11日付で名跡を交換し、モンゴル出身力士として初の師匠となる新友綱親方は「15年に親方になっていろいろな経験をした。これからは友綱部屋の師匠として相撲で盛り上げて、明るい部屋にしたい」と抱負を語った。12日から新友綱親方の稽古指導が始まる。部屋の看板も、先代と自分の木札も変えないという。なじみの部屋で、新しい風を吹き込んでいく。

 八角理事長(元横綱北勝海)も出席し「部屋持ちの親方として大事なのは新弟子を入れること。肝に銘じて部屋の経営を頑張って下さい」とエールを送った。横綱白鵬、日馬富士、鶴竜、伊勢ケ浜一門の関取や後援会関係者ら約800人が出席して盛大に行われた。