左膝痛の影響で大相撲秋場所(9月10日初日・両国国技館)への調整が懸念される横綱白鵬が31日、東京・両国国技館内の相撲教習所で9月1日に行われる横綱審議委員会(横審)の稽古総見を欠席する意向を示した。

 白鵬は東京都墨田区の宮城野部屋で四股などの基本運動を行った。秋場所で前人未到の40度目の優勝が懸かるが、膝の状態について「駄目だな。(総見に)行っても何もできない。気持ちと体が一致しないと相撲は取れない」と説明した。1日は部屋で調整する方針。

 また3月の春場所で左上腕付近を痛め、7月の名古屋場所で左足首も負傷した横綱稀勢の里は、1日朝の様子を見て稽古総見への出欠を決める方針で、不透明な状況。2場所連続途中休場中で「焦らずに体をつくる。それを優先したい。一番いい状態で土俵に上がることだ」と話した。

 31日は江戸川区の田子ノ浦部屋で相撲を取らず、若手力士を相手に左おっつけの確認などをした。