右足負傷で７月の名古屋場所を途中休場した横綱鶴竜（３２＝井筒）が１日、再起を目指す秋場所（１０日初日＝両国国技館）を、休場する意向を示唆した。

　この日、両国国技館で行われた横綱審議委員会による稽古総見に参加後「まだ相撲を取るのに一番、大事な踏み込みが出来ない」と現状を説明。秋場所出場か休場するかは「週明けぐらいには決断したい」と話した。

　師匠の井筒親方（元関脇逆鉾）から、次に出る場所は進退をかける土俵であることを明言されている。それについては「万全になれば大丈夫」と話したが、それには至っていないのが現状で「（状態は）６～７割」と自己診断。ケガをしてから初めて土俵に入ったのが８月３０日のことで、それも若い衆に胸を出しただけ。関取衆との稽古再開にはほど遠く、休場もやむなしの状況だ。