日本相撲協会は26日、来年1月の大相撲初場所(14日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表し、東小結には貴景勝(21=貴乃花)が名を連ね、貴乃花部屋初の新三役となった。これを受けて貴景勝は両国国技館で会見。師匠の貴乃花親方(45=元横綱)は同席せず、詰めかけた大勢の報道陣に1人で対応した。11月の九州場所では西前頭筆頭で2横綱1大関を破って11勝4敗の好成績を収め、殊勲賞にも輝いていた。

 会見の冒頭では小結に名を連ねた番付を指さし、記念撮影に応じたが、緊張気味で笑顔はなかった。それでも新番付を見た印象について「力士をやっている以上、三役にいきたいというのは、みんなが思っていること。うれしい」と話し始めると、徐々に緊張もほぐれ、時折笑顔も見せた。

 師匠からは「普段の生活が大事と普段から言われている」と明かした。続けて「星数にこだわらないようにしてきた」と、勝敗のことよりも突き、押しを主体とした自分の相撲を取りきることを心がけた結果が、新三役につながったと分析した。

 貴乃花部屋初の三役については「アドバイスしてくれる部屋の兄弟子もいる」ことも成長の要因と話し「貴乃花部屋の恥にならないように頑張りたい」と意気込みを語った。今後の目標については「次は関脇に上がりたい。1歩1歩」と、堂々と話した。