横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が29日、都内の部屋で今年最後の稽古を行った。弟弟子の大関高安と30番、45分以上の三番稽古で汗を流し、26勝4敗と圧倒した。

 直後のぶつかり稽古では高安の胸を借り、何度も転がされ、砂まみれになった。横綱では珍しいシーンだが「(高安が)遠慮なくやってくれることに感謝。なかなかやってくれる人はいないから。(若い衆のころを)思い出したね」と、初心に帰った様子で笑顔を見せ、初優勝、横綱昇進など激動の1年を締めた。