大相撲春巡業が2日、岐阜・中津川市で行われ、大関高安(28=田子ノ浦)が、夏場所(3月15日初日・東京・両国国技館)での優勝を目標に掲げた。

 初場所と春場所で12勝ずつ挙げて、2場所連続で優勝次点。夏場所で高いレベルの優勝ならば、横綱昇進の声も挙がるかもしれない状況で「どういう風に評価されるかは分からないけど、優勝を目指すのは変わらない。とりあえず優勝」と、いまだ果たしていない幕内優勝に強いこだわりを見せた。

 春場所は「稽古量が足りなかった」と振り返るだけに、今巡業では「1番でも多く相撲を取る」がテーマ。この日こそ相撲は取らなかったものの、平幕の大奄美、十両翔猿、明生などに胸を出して汗をかいた。「自分の残り腰をつけるためにガンガン受ける。まずはたくさん胸を出してから」と、しっかりとした計画を持っていた。