大相撲の土俵に女性が上がれない「女人禁制」に関し、女性を差別しているとして日本相撲協会の公益認定の取り消しを求め、東京都の59歳主婦が23日、インターネット上で集めた約1万7000人分の署名を内閣府の公益認定等委員会に提出した。委員会は内容を見て対応を判断するという。

 同主婦は「公益事業で女性差別をしている。指導してほしいということを伝えた」と話した。

 相撲協会は4月の春巡業で、京都府舞鶴市長が倒れた際、救命処置をした女性に土俵から下りるよう促す場内放送が批判を浴びた。

 また兵庫県宝塚市の中川智子市長が土俵上でのあいさつを希望したが、協会は伝統の観点から断った。協会はその後の臨時理事会で一般男女への意識調査実施などを決めた。