関脇栃ノ心(30=春日野)が無傷の11連勝で、いよいよ12日目は過去25戦全敗の横綱白鵬(33=宮城野)と対戦する。

 現在、出場している顔ぶれから、順当に番付順にあてはめると栃ノ心は13日目に白鵬、14日目に鶴竜の両横綱戦が順調に思われる。そこを1日、“前倒し”で組んだことを、審判部トップの阿武松審判部長(元関脇益荒雄)は「規定の組み方で何か意図があってのものではありません。この方が分かりやすいためです」と説明。休場している上位陣も加味しての「番付通りの」(同部長)取組編成となったようだ。

 また、幕内後半戦の審判長を務めた錦戸副部長(元関脇水戸泉)は「(白鵬-栃ノ心戦は)13日目に、という話もあったが(両横綱が)1敗でいるし、早い方が面白くなる」と意図を説明。星の差が僅差のうちに星のつぶし合いがあれば、最終盤の優勝争いがさらに盛り上がる、という狙いもありそうだ。