7場所連続休場中の大相撲の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が5日、名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて都内の部屋で稽古を再開した。非公開の中、部屋関係者によると四股やすり足など基礎運動のほか、若い衆に胸を出したという。帰り際には「ここから頑張ります」と、短い言葉の中に再起への思いをのぞかせた。

 部屋の稽古始めとなった前日4日は、負傷している左大胸筋などの検査と治療のため姿を見せなかった。全休した夏場所中から基礎運動などで体を動かしているが、この日は前日まではなかった「稽古見学はお断り致します」と書かれた紙が、部屋の前に張り出された。稽古に集中できる環境が整えられ、復活への本気度を示していた。