“準ご当地”の御嶽海が、初日から無傷の5連勝を飾った。立ち合いで松鳳山につっかけられて、1度目は待ったがかかった。「特に」と気にはせず、2度目の立ち合いは出遅れることなく正面からぶつかって一気に土俵際まで運んで押し出した。「うまく体が動いてくれました。ちゃんと相手を分析しながら相撲が取れている」と振り返った。2場所連続で負けていた相手を、ものともしない相撲で圧倒した。

 小結だった夏場所で勝ち越して、関脇返り咲きで挑む今場所。隣県の長野出身だけに連日送られる大声援を力に、8連勝した初場所以来の初日から5連勝だ。序盤戦とはいえ、優勝争いのトップを栃ノ心と並走している。「ここからじゃないですかね。辛抱強くやりたい。もう1回気持ちを切り替えたい」。2横綱休場場所を若い力が引っ張る。