大相撲秋場所(9日初日、東京・両国国技館)で、9場所ぶりの皆勤を目指す横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)は7日、都内の部屋で最終調整を行った。

稽古は報道陣非公開で、稽古後に帰宅する際も、部屋の目の前に移動のタクシーをつけた。タクシーに乗り込む際には、若い衆が報道陣をタクシーから離れた位置まで誘導。関係者によると、四股やすり足など基礎運動で汗を流したというが、報道陣に無言のまま引き揚げた。

1月の初場所5日目以来、約8カ月ぶりの本場所となる秋場所の対戦相手も、初日が東前頭筆頭の勢、2日目が西小結貴景勝と決まった。出場の意向を固めた前日6日、稀勢の里は「やるべきことは、やってきた。しっかりと集中して臨みたい」と話していた。強敵との取組が続くだけに、早速、緊張感を漂わせていた。