大相撲の秋巡業は5日、栃木・足利市で行われ、横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が、今回の巡業3日目で初めて稽古土俵に上がった。

前頭隆の勝(23=千賀ノ浦)にぶつかり稽古で約8分間、胸を出した。新入幕だった9月の秋場所を勝ち越した隆の勝には、8月の夏巡業でも胸を出しており、この日の稽古後には「スタミナはあると思う。(厳しい稽古を)普段からやっているんじゃないですか。お互い良い稽古になる」と評価し、今後に期待した様子だった。

自身は9場所ぶりに皆勤した秋場所を10勝5敗で終えた。息つく間もなく、今回の巡業を迎えたが「夏巡業から9月場所のように、今回(の巡業)も体をつくっていきたい。今のところ順調。体もいい感じだと思う。体の調整をしっかりやっていくことが大事」と、11月の九州場所を見据えていた。