NHK福祉大相撲が9日、東京・両国国技館で行われ、元横綱稀勢の里の荒磯親方(32)が、親方としては初めて相撲協会の仕事をこなした。

興行は午後1時開始ながら、午前7時30分に会場入り。観客が入る前の国技館内をくまなく歩き、安全確認などを行った。協会から支給された「6L」という特大サイズの紺のジャンパー姿で、その後は主に控室で有事に備えていた。

協会ジャンパーに初めて袖を通した感想は「親方になったという感じ。(着心地は)軽くていいですね」と話した。ファンとの交流については「現役時代は、なかなかできなかったから」と、今後は積極的に行うつもりだという。

春場所(3月10日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けて、田子ノ浦部屋の弟弟子の大関高安の稽古相手になる気持ちは変わらず。「(2月は)巡業もないし、なかなか始動している(他の部屋の)関取もいない。少しでも力になれれば」と、早ければ今月中、大阪入り前にも高安と相撲を取るつもりだ。