横綱白鵬(33=宮城野)が“因縁の一戦”を制し、白星スタートを切った。

立ち合いで新小結北勝富士の圧力をしっかり受け止め、瞬時の突き落とし。北勝富士は、初場所で4日目に勝ったものの右膝に血腫を負う結果になった相手。その後、終盤に3連敗して14日目から休場していた。

押し込まれた初場所と対照的な立ち合いを「まあ、足がいいってことになるんでしょうね」と説明。しかし、支度部屋で髷(まげ)を直してもらっている間、右手で血腫があった右膝下をもみ続けるなど、まだ完璧ではない。

今月初め、TBS制作のドキュメンタリー番組で、初場所4日目の取組後に部屋で右膝から血抜きする映像が流された。「あの映像見たら、わかるでしょう」と苦笑いで、負傷がいかに重かったかをにおわせた。

42度目の賜杯を義務のように課す、平成最後の本場所。「まあ1つ。また明日だね」と話した。