大相撲の前頭友風(24=尾車)が12日、出身の神奈川・川崎市で行われた春巡業に参加し、大歓声で迎えられた。

朝稽古では、ぶつかり稽古で新大関の貴景勝に、約4分間、胸を借りた。自ら「お願いします」と頭を下げたとあって、苦しくてもすぐに立ち上がり、観衆の「頑張れ」の声援は次第に大きくなっていった。稽古後は「(22歳の貴景勝は)年下ですけど兄弟子なので、早く追いつけるように頑張りたい」と、新大関への感謝を口にした。

会場には家族も応援に駆けつけた。中でも前夜、実家に帰省した際に、自身も得意とするピアノで一緒に遊んだ、8カ月のめい勝連愛紗(かつれん・あいさ)ちゃんを見かけると、一気に表情が緩む。2人いる妹のうち、長女の勝連友香さん(22)の娘で「24歳にして、めいがいてうれしい。ピアノを弾いてあげると喜ぶんですよ。たぶん才能がありますね」と、さらに目じりを下げた。友香さんが作った、表には「友風」の文字と顔のイラスト、裏には手形の入ったTシャツを着て、スヤスヤと眠る姿に「かわいいですね~」を連呼していた。