新大関の貴景勝(22=千賀ノ浦)が、右膝の内側を痛めたと見られる動作を繰り返した。

5連敗中だった小結御嶽海を、もろ差しから寄り切り。前日3日目は北勝富士に敗れ、苦手の相手を前に連敗の危険性もあった中で3勝1敗とした。だが、取組直後に両手を膝について険しい表情。右足を引きずって土俵を降り、花道を引き揚げた。

支度部屋に戻ると、すぐには風呂に入らず右膝内側をアイシングした。報道陣に状態を問われると、最初は「大丈夫です」と話し、その後は「痛めてないです」とまで言い、負傷の度合いについては最後まで言及しなかった。

連敗の危険性については「それは、すごい考えた。2連敗すると3連敗するし、コケちゃいけないなと思っていた」と明かした。今後、患部の状態次第では、休場の可能性も出てくるが「勝ったことが何より」と話すなど、随所に5日目以降の出場にも意欲を見せていた。