西幕下3枚目木崎海(24=木瀬)が東十両12枚目荒鷲を破り、4勝1敗として新入幕に前進した。立ち合いから持ち前の馬力全開で相手を突き放し、一気に押し出した。

幕内経験者を圧倒する内容に「相撲がうまくて、何かやってくるイメージでしたけど、自分の立ち合いで当たっていけば大丈夫と思った」と満足そうだ。日大相撲部出身。昨年春場所で三段目付け出し格として初土俵を踏み、8場所目で初の十両の土俵だった。「相撲は緊張しなかったけど、所作で少し…」と初々しくこぼした。

2つ年上の兄が、東十両14枚目美ノ海。残り2番の結果、周囲の状況次第で来場所に新十両昇進の可能性は十分あり、史上21組目、同時では同16組目の“兄弟関取”は目前だ。「残り2番をしっかり勝ちたいです」。入門時に頭を1度丸刈りにしたため、髪が短く、まげも先場所千秋楽で初めて結った。今場所も「パツパツで(床山に)思い切り引っ張られながら、結ってもらってます」。来場所新十両なら、珍しい“ちょんまげ関取”になりそうだ。