横綱白鵬(34=宮城野)が、4年ぶりの不戦勝で10勝目を挙げた。

対戦相手の大関高安が左肘の負傷で11日目から休場したため。白鵬にとっては15年夏場所以来、6度目の不戦勝となった。勝ち名乗りを受けて支度部屋に戻ると「(言うことは)何もないっしょ。ノーコメント」と苦笑いした。

この日の朝、白鵬はまわしをつけずに土俵上を歩くなどして、土の感触を確かめた。高安の休場は、稽古場へ降りる直前に把握。負荷こそ少ないものの、相撲を取らない日でも欠かさず運動を行い「いつも通り動くことが大事」と強調した。

4大関が休場し、両横綱が優勝争いを展開している今場所。初日から11連勝と好調を維持している横綱鶴竜について、この日の朝稽古後に「重さと速さ、そんなに強く当たっているわけではないけど、そこに圧力がある。頭も下がっている」と評価。4大関が休場したことについては「言うことはないよ」とした。