10勝以上を挙げて大関復帰を目指していた関脇栃ノ心(32=春日野)が休場し、返り咲きは絶望的となった。「右肋(ろく)軟骨骨折で3週間の安静加療を要する」との診断書を提出。5日目の大栄翔戦は不戦敗で、2勝3敗となる。栃ノ心は前日4日目の宝富士戦で、珍手の首ひねりで白星を挙げていたが、取組後の支度部屋では終始右脇腹をさすり、浮かない表情で記者の質問に答えていた。

師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)は「すぐに出てくるわけにもいかないケガ。(4日目の取り口は)ちょっと強引だったかな。痛いのに無理して出ても勝てないし、相手にも失礼」と、再出場が極めて厳しい状況と説明した。今場所後の大関復帰は絶望的となったが、同親方は「残念だけど、また一から頑張りますよ」と、弟子の無念を代弁していた。

また、東前頭16枚目で新入幕の若隆景(24=荒汐)も「右足部ショパール関節脱臼で約1カ月の治療を要する見込み」との診断書を提出し、休場した。