横綱のDNAを継ぐ新成人2人が、20年最初の一番に臨んだ。元横綱朝青龍のおい、東十両14枚目豊昇龍(20=立浪)は初日黒星。

再十両の西十両14枚目魁(35=芝田山)になすすべなく押し出された。「相手がうまかった。体の調子はいい。明日からしっかりやっていきたい」と、敗戦を引きずらず、すがすがしい表情で話した。

元横綱大鵬の孫、東幕下5枚目納谷(19=大嶽)は、新十両昇進に向けて白星スタートを切った。幕内経験者の東幕下6枚目千代の国(29=九重)を突き放し、主導権を握って突き出した。「良かったと思う。しっかり(相手を)はじけた」と、上々の内容。明日13日は成人式だが「(明日成人式があることは)いま気づいた。場所中なので」。誕生日は2月でまだ飲酒もできない。「部屋の兄弟子が飲んでいる姿を見るとおいしそうだなと思う」と、苦笑いを浮かべた。