大関経験者の照ノ富士が、新十両昇進を果たした13年秋場所以来となる十両優勝を決めた。序二段から10場所ぶりに復帰した今場所は、唯一無傷の独走状態。3敗の大翔鵬が自身の取り組み前に負けたため優勝が決定した。

「負けて優勝が決まるのは恥ずかしいこと。勝って優勝を決めたいと思って土俵に上がった」と気持ちを切らさず、琴ノ若をきめ出しで破り優勝に花を添えた。

負傷していた両膝は、今年になってようやくすり足ができるほどに回復。場所中にもかかわらずジムで体を動かすなど、15日間戦い抜く体を作っている。目標は「幕内に戻ること」。当然疲れも出てきているが「あと2番しっかり力を出し切りたい」と全勝優勝を視野に入れた。