大相撲の横綱鶴竜(34=陸奥)が19日、協会を通じて「基礎をしっかり鍛え直す時間ができた」と、順調な調整ぶりをアピールした。

日本相撲協会が無観客での開催を目指す7月場所初日まで、ちょうど1カ月。都道府県をまたぐ移動の自粛要請が解除されたものの、出稽古解禁などの見通しは立っていない。通常とは違った調整となり、本場所への影響も懸念されるが「みんな同じ条件なので、それぞれが力を出し切っていい相撲が取れればいいと思います」と、淡々としていた。

東京での無観客開催を目指す7月場所に向けて、協会では芝田山広報部長(元横綱大乃国)をリーダーとしたプロジェクトチームが週明けにも始動。力士らの安全を守るため、協会員が一丸となって開催の準備を進める。力士会会長も務める鶴竜は「いろいろな方々の協力があり、自分たちは相撲を取ることができているので、感謝の気持ちを持ってやっていきたい」と話した。

3月の春場所から3カ月弱。本場所再開を心待ちにする大相撲ファンに向けて、鶴竜は「皆さんに元気な姿を見てもらえるように、頑張ります。力士全員、一生懸命頑張りますので、応援よろしくお願いします」とメッセージを送った。