新大関の正代(29=時津風)が大相撲11月場所5日目の12日、日本相撲協会に「左遠位脛腓靱帯(けいひじんたい)損傷により約3週間の安静加療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。新大関の休場は、現行のかど番制度となった1969年名古屋以降、2019年夏場所の貴景勝以来9人目。今場所は白鵬、鶴竜の両横綱が初日から不在で、大関朝乃山も3日目から休場。2横綱2大関の休場は03年初場所(横綱武蔵丸、貴乃花、大関千代大海、魁皇)以来となった。

正代は3日目の勝った小結高安戦で、土俵際で逆転の突き落としを決めて土俵下に落ちた際に、左足首を負傷したとみられる。4日目は左足首にテーピングを施して土俵に上がるも、三役返り咲きを狙う大栄翔の突き押しに粘ることなくあっさりと土俵を割っていた。

4日目まで3勝1敗だった正代は、このまま再出場しなければ、来年1月の初場所は大関2場所目にしてかど番で臨むことになる。