元大関で現役最年長関取の西十両3枚目琴奨菊(36=佐渡ケ嶽)が、引退を決意したことが大相撲11月場所7日目の14日、分かった。

15年ぶりに十両に転落した今場所は、6日目終了時点で1勝5敗と振るわず、この日に休場届を提出した。日本相撲協会理事会の承認を経て、年寄「秀ノ山」を襲名する見通し。波乱続きの1年納めの場所は、大関貴景勝と小結照ノ富士が全勝をキープ。再入幕で奮闘する千代の国が初黒星を喫した。

▽八角理事長(元横綱北勝海) 琴奨菊はケガが多かったが、最後の最後まであきらめずよく頑張った。身長はないが腰が重く馬力があって個性のある力士だった。この頃の子どもは(指導が)難しいからよく(師匠ら)親方にならって勉強を積み重ねてほしい。

▽貴景勝(同じ二所ノ関一門) 膝のケアの仕方とかいろんなことを教えていただいた。強い背中を相撲界に入る以前から見てきました。

▽高安(入れ替わるように大関へ) 長年、稽古でも取組でも胸にぶつかっていった。感慨深いものがあるし、寂しい気持ち。相撲を突き詰めて努力していた方。とても影響受けました。

▽照ノ富士(同時期に大関を務めた) 長い間お疲れさまでした。いろんな意味で刺激をもらった先輩です。

▽徳勝龍(明徳義塾高の後輩) あこがれの先輩でした。菊関が大関の時にやりたかったですね。