幕内最年少の西前頭5枚目琴勝峰(21=佐渡ケ嶽)が12場所連続の勝ち越しを決めた。

大関経験者の小結高安に圧力をかけ続けた。立ち合いで左差しを狙う相手を突き放し、左に回り込まれてもしっかり反応。押し倒して8勝6敗とした。

2横綱、2大関は不在だが、初の上位戦での給金直しに「シンプルにうれしい」と喜んだ。場所に入る前に師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)から「引く内容が最近多かったので、前に出る相撲を取るように言われた」という。

東三段目11枚目だった18年九州場所から12場所連続で勝ち越している。期待の大器は「圧力かけて前に出る相撲の方が、絶対次に生きる」と手応えを感じていた。