大相撲の前頭琴勝峰(21=佐渡ケ嶽)が、埼玉栄高の同級生で新十両昇進を果たした納谷改め王鵬(20=大嶽)に対してライバル心をのぞかせた。

12日、千葉・松戸市の部屋で関取衆との申し合い稽古などを行い調整。初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)で関取デビューとなる同級生について「いずれ上がってくるだろうなと思っていた。切磋琢磨(せっさたくま)していきたい。負けたくないという気持ちです」と力を込めた。

豊昇龍らを含めて有望株がそろう99年度生まれの中でも出世頭だが「引っ張るとかそういう意識はなくて、競争という意識です」と強調する。11月場所では初めての上位戦を経験。優勝した大関貴景勝には真っ向勝負を挑んだ。「すごくいい経験になった。小細工しないで前に出ようと思った。高ぶりすぎた分、見られてはたかれた。結びの一番を経験できたので(来場所以降は)特に緊張しないかなと思う」。

18年九州場所から12場所連続で勝ち越し中。来場所も自己最高位となる見通しで「上にはもっともっといきたいし、強くなりたい。限界を決めないでいけるところまでいきたい」と飛躍を誓った。