西前頭筆頭大栄翔(27=追手風)が、三役以上を総ナメして単独トップに立った。関脇隆の勝を押し出して、初日から7連勝で唯一の勝ちっ放し。埼玉県出身力士として初めての優勝も現実味を帯びてきた。

1敗はかど番の大関正代と、初黒星を喫した再入幕の明瀬山。5人の平幕が2敗を守っている。

<大栄翔>

◆生まれ 1993年(平5)11月10日、埼玉県朝霞市出身。本名・高西勇人。

◆スポーツ歴 朝霞市立朝霞第四小1年時から朝霞相撲練成道場で相撲を始める。埼玉栄高3年で高校総体団体2位、個人3位。

◆しこ名 初めて番付に載った12年春場所から同年名古屋場所まで「大翔栄」だったが「『栄』の字が最後にくると下半身をけがする」と言われ、本当にけがをしたことをきっかけに「大栄翔」と改名。

◆好きな力士 子どもの頃から元大関千代大海(現九重親方)のファンで、埼玉栄高の先輩、元大関豪栄道(現武隈親方)にもあこがれている。

◆園芸部 中学は相撲道場に通いながら、園芸部に所属。キュウリやナス、ゴーヤーなどを育てた。ヒマワリが好き。

◆サイズ 182センチ、161キロ。