日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)が、不振の貴景勝と琴勝峰を思いやった。

自己最高位、東前頭3枚目の琴勝峰(21=佐渡ケ嶽)は初日から8連敗で、13場所ぶりの負け越し。八角理事長は「前途洋々で上がってきて、体格もいいし、柔らかさもある。勉強の場所だと思う。何が足りないのか、肌で分かったと思う。馬力不足でしょう。どんどん胸を出してもらうしかない」と話した。

また、平幕の玉鷲に敗れて6敗目を喫した貴景勝については「自分が押すより、(相手を)見てしまう。体が動かないから。突っ張っていけばいなしてくると、相手も見ている。弱みを見せてはいけない」と指摘。「弱みを見せているつもりはないんだろうけど…。相撲は難しい。勝ってくると体も動いてくる」と本場所後半の巻き返しに期待した。