大相撲の小結高安(31=田子ノ浦)が5日、都内の部屋で行った朝稽古後に、報道陣の電話取材に応じて近況を語った。

この日は相撲は取らずに基礎運動などで汗を流したと説明。部屋付きの荒磯親方(元横綱稀勢の里)と「昨日まで2日間(相撲を)取りました。立ち合いも思い切り当たってくれますし、土俵際も力を抜かないので、とてもいい稽古になっています」と話すなど、春場所(14日初日、東京・両国国技館)に向けて稽古は充実している。

ここ2年間は相次ぐ負傷で大関から陥落したが、昨年11月場所で三役に復帰すると、小結として2場所連続勝ち越しを決めた。「場所を追うごとに結果を出せている」と手応えをつかむ一方、「そろそろいい結果を出せるんじゃないかという気持ちはある。何回も優勝争いしたこともありますけど、その時よりも稽古内容もそうだけど、だいぶよくなってきている」と初賜杯への思いが強まっている。

2月に妻で演歌歌手の杜このみが、第1子となる長女を出産した。地元・北海道での出産で、現在も母子共に北海道にいるために会えていない。「電話で声聞いたりしかできないけど、すごく励みになっている。励みにしながら3月は頑張りたい。しっかりと結果を出して、また会えればいいかなと思っています」と意気込んだ。

また、2月28日には31度目の誕生を迎えたこともあり「自分にとって素晴らしい、濃い1年にしたい。まだまだ闘志は消えてない。もう1回上を目指して、最高位目指して頑張りたい」と気合を入れた。