先場所優勝の小結大栄翔(27=追手風)が、大関朝乃山を破って今場所初めての連勝を飾った。

立ち合いから鋭く当たると朝乃山の上体が伸び上がり、すかさず右のど輪で起こした。電車道の押し倒しを振り返り「しっかり当たれて自分の力を伝えられた。その後の攻めが良かった」と納得の表情だった。

1月の初場所を13勝2敗で制し、昨年秋場所以来の返り三役となった今場所。初日から苦しんでいたが、復調の気配が漂いつつある。前日7日目は好調だった関脇隆の勝に快勝。「いい相撲が一番出ると気持ち的に優位になる。そういう面では自信にもなる」。3勝5敗で後半戦に突入。「しっかりここから乗っていけるように、1日1日集中していけたらいい」と、巻き返しを誓った。