4日間の日程で行われる大相撲の合同稽古は24日、東京・両国国技館内の相撲教習所で2日目を迎え、大相撲秋場所(9月12日初日、両国国技館)に向けて関取衆が汗を流した。前日の稽古で左腕を痛めた大関正代(29=時津風)は欠席。高安(30=田子ノ浦)、御嶽海(28=出羽海)の両関脇ら14人の関取衆が参加した。

人気の小兵力士で十両の炎鵬(26=宮城野)は連日の参加。幕下と2番取った後、十両力士中心の申し合いでは王鵬と激しい突き押しの応酬を繰り広げるなど、9番取って7勝2敗。「まだまだですけど、しっかり番数を取れたのは良かった。(現状では)まずは、しっかり番数を取って形を作っていくことが一番の目的」と冷静に分析した。

先場所は東十両5枚目で4勝11敗と大きく負け越し、秋場所は十両下位まで番付を落とすのは確実。ただ、その名古屋場所では、関取ながら横綱白鵬(36)の付け人を務め新たな発見もあった。「自分が(以前に)付いていた3年前と(白鵬は)何一つ変わっていない。ずっとやっていくこと、継続してやり続けられていることが、すごいことだなと思う。自分の中に刺激が必要だなと思って(付け人に)付かせてもらって近くであらためて見て、昔の自分の気持ちだとか、自分に必要な物を感じ取ることができた。自分は足らないところばかり。あらためて気づきました」。

弟弟子の北青鵬が新十両に昇進したことも「下にも、これから強くなっている子たちがいる。稽古場もすごく充実していて自分も負けていられない」と話す炎鵬。気持ちの面で、さまざまな収穫を得て、幕内復帰への道を歩む。