西前頭10枚目の妙義龍が1敗を守った。志摩ノ海と対戦。立ち合い、右を差してから左上手の万全の相撲で寄り切った。34歳が、まだまだ元気なところを見せつけた。 新横綱照ノ富士は、横綱初挑戦の西前頭3枚目琴ノ若を退け、負けなしの7連勝を飾った。 かど番の大関貴景勝は若隆景を押し出し、連敗をまぬがれて3勝4敗とした。正代も一気の相撲で玉鷲を寄り切り、5勝2敗とした。
新横綱照ノ富士の土俵入り
幕内
水戸龍(2勝5敗) | ● | 押し出し | ○ | 徳勝龍(2勝5敗) |
一山本(2勝5敗) | ○ | 押し出し | ● | 剣翔(3勝4敗) |
輝(4勝3敗) | ● | 叩き込み | ○ | 千代丸(4勝3敗) |
☆千代丸「立ち合いから押せなかったが、タイミングがよかった。3連勝の後に3連敗。切り替えできなかったのが(連敗を)止められて、明日からいい感じでいけたらと思う」
魁聖(3勝4敗) | ○ | 寄り切り | ● | 栃ノ心(2勝5敗) |
豊山(4勝3敗) | ○ | 押し出し | ● | 琴恵光(2勝5敗) |
遠藤(5勝2敗) | ○ | 寄り切り | ● | 千代の国(5勝2敗) |
千代ノ皇(3勝4敗) | ● | 寄り切り | ○ | 英乃海(3勝4敗) |
千代大龍(4勝3敗) | ○ | 突き落とし | ● | 照強(3勝4敗) |
志摩ノ海(3勝4敗) | ● | 寄り切り | ○ | 妙義龍(6勝1敗) |
☆妙義龍(1敗キープに)「立ち合いがよかったんじゃないですか。(通算800回出場に)全然知らなかったです。教えてくれてありがとうございます。うれしいです」
碧山(3勝4敗) | ○ | 叩き込み | ● | 阿武咲(5勝2敗) |
宇良(3勝4敗) | ● | 押し倒し | ○ | 隠岐の海(5勝2敗) |
☆隠岐の海「立ち合いがあまりしっくりこなかったけど、うまく差せました。(宇良は)やりづらいけど、思い切っていかないといけない。勝負は分からないですから、たまたま勝ちましたけど、明日につながるように集中して頑張りたい。(最後は相手の居反りを振りほどいた)あまり自分もやられたことないので、すかしたような感じでした」
★宇良 送りつり出しに続く大技は不発となった。左を差し、着けた頭を隠岐の海の左脇に突っ込んだ。腰を落として反るが、冷静に対応されてあおむけに転倒。5日目に幕内では約16年ぶりとなる送りつり出しを決めたが、今回は珍手の反り手を決めることはできなかった。今場所初の白星先行とはいかず、無言で会場を後にした。
翔猿(3勝4敗) | ● | 寄り切り | ○ | 宝富士(4勝3敗) |
大栄翔(5勝2敗) | ○ | 引き落とし | ● | 霧馬山(5勝2敗) |
高安(3勝4敗) | ○ | 押し倒し | ● | 隆の勝(3勝4敗) |
千代翔馬(0勝7敗) | ● | 突き落とし | ○ | 明生(3勝4敗) |
御嶽海(5勝2敗) | ● | 寄り切り | ○ | 逸ノ城(3勝4敗) |
若隆景(3勝4敗) | ● | 押し倒し | ○ | 貴景勝(3勝4敗) |
正代(5勝2敗) | ○ | 寄り切り | ● | 玉鷲(3勝4敗) |
☆連敗は許さず2敗を守った正代(優勝した)「去年は調子が良かった。あの時のような相撲が取れれば。できるだけ離されないようについていきたい」
琴ノ若(2勝5敗) | ● | 寄り切り | ○ | 照ノ富士(7勝0敗) |
☆照ノ富士「落ち着いて見ていこうと思っていました。(相手の琴ノ若は)いいもの持っていると思います。体格もいいですし、腰の重さとか(もある)」
★琴ノ若 横綱初挑戦ははね返されたが収穫を手にした。まわしを取られまいと、距離を取って攻めたが及ばず。「ガムシャラに向かっていくだけだった」と精いっぱいだった。初の結びの一番も経験するなどし「『結びで取れた』という気持ちになった。今後につながる相撲になった」と自信をつけた。