元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(41)が、九州場所を現地で観戦し、先場所限りで現役を引退した間垣親方(元横綱白鵬)にモンゴル語で「おめでとう」と声を掛けたことを明かした。

紺のジャケットにメガネとマスク姿で、幕内の取組から夫人と西のマス席で観戦。打ち出し後、報道陣の取材に応じ、警備などの仕事にあたっていた間垣親方と接触したことを明かした。「モンゴル語で『バイヤルフリゲ』と言ったんですけど、それ『おめでとうございます』ということなんですよね」と説明。「なんでかというと、無事に終わったことなので、最後の最後(7月の名古屋場所)で優勝して、引退の2文字につながったということなので『お疲れさま』より『バイヤルフリゲ』ということで、おめでとうと私は言いたかった」と、ダグワドルジ氏なりのねぎらいの言葉を送った。

角界も世代交代の波が押し寄せており、今場所から照ノ富士が番付上で初めての一人横綱を務める。この日は結びで関脇明生の挑戦を退けて、無傷の12連勝で単独首位を守った。ダグワドルジ氏は「安定してますね新横綱が。非常に今、相撲界引っ張ってくれて非常に感謝しております。相撲は全然怖いもんなしといっていいんじゃないかな。自分の流れとして自分の流れつくってます。安定してるんでね」と絶賛した。

他に印象に残った力士を問われると、1敗を守った大関貴景勝(25)の名前を挙げた。「貴景勝、大関頑張ってますし、あの体(175センチ)なのに覇気のある相撲を続けているじゃないですか」と評価した。

一方で「剣道部の竹刀でおしりに2、3発入れていたいやつ何人かいましたけどね」と、冗談を交えて奮起を促した。「それ(名前)は言えないけどね、楽しんだジョークとしてね。やっとこの場所ができることができたし、だからもっと(他の力士も)頑張ってほしいと思います」と、最後は相撲界の後輩たちへエールを送った。

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