西前頭3枚目の玉鷲が“鉄人記録”を伸ばした祝いを大関撃破で自ら飾った。低い立ち合いから御嶽海とのおっつけ合い。玉鷲が一気に出て押し出した。この日が通算連続出場が1426回となり、元関脇高見山の記録を抜いて単独4位となった。

御嶽海は3敗目とまた黒星が先行。前日4日目にようやく初日の正代は、遠藤に完敗で4敗目を喫した。

大関貴景勝は阿武咲を押し倒し、3大関全滅を防いで3勝2敗とした。

横綱照ノ富士は北勝富士をきめ倒し、2日目から4連勝を飾った。

5戦全勝は東前頭11枚目の碧山と西前頭15枚目・一山本の平幕2人。


5日目の取組の模様を写真で振り返ります。


大相撲春場所 全取組結果


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前相撲3日目 “角界初”東大出身の須山3連勝

東大出身の須山3連勝で一番出世 表情変えず「来場所は序ノ口なので、明日からまた稽古」と淡々

前相撲で今関(右)を破り3連勝した須山(撮影・小沢裕)
前相撲で今関(右)を破り3連勝した須山(撮影・小沢裕)
前相撲で3連勝し勝ち名乗りを受ける須山(撮影・小沢裕)
前相撲で3連勝し勝ち名乗りを受ける須山(撮影・小沢裕)

幕内


東龍(2勝3敗)小手投げ翠富士(2勝3敗)

☆東龍 中に入られるとうるさい。抱え込んでいこうと先場所のような相撲をイメージしていた。あまり動かれると足がもつれたりもあるんで。(35歳の誕生日)別に変わらないですね。いつも場所中なんで。若い衆がケーキ持ってきてくれたりもあるけど分かんないですね。

翠富士(左)を小手投げで破る東龍(撮影・中島郁夫)
翠富士(左)を小手投げで破る東龍(撮影・中島郁夫)

王鵬(2勝3敗)引き落とし一山本(5勝0敗)
王鵬(左)を引き落としで破る一山本(撮影・中島郁夫)
王鵬(左)を引き落としで破る一山本(撮影・中島郁夫)

(3勝2敗)押し出し明生(2勝3敗)
明生(左)は押し出しで輝を破る(撮影・小沢裕)
明生(左)は押し出しで輝を破る(撮影・小沢裕)

千代大龍(2勝3敗)送り出し荒篤山(0勝5敗)

☆千代大龍 振り返ると何回も引いてますよね。押しては引いて、突っ張っては引いて。一発で持っていくのはまだできてませんよね。(前日4日目、徳利投げの反響は)知り合いから「いつから業師になったの?」って連絡ありましたよ。一生に1度、出るか出ないかなんで。

★荒篤山 まだ10日間あるんで、勝ち負けとかは意識せずに自分の相撲を取りたいですね。今は負けが続いているんで、1番、1番考えていきたい。体の方は問題ない。1個勝てば、流れが変わってくる。

荒篤山(左)を送り出しで破る千代大龍(撮影・中島郁夫)
荒篤山(左)を送り出しで破る千代大龍(撮影・中島郁夫)

豊山(2勝3敗)寄り切り佐田の海(4勝1敗)

☆佐田の海 立ち合いが強い相手に当たり負けしなかったので、流れが良い相撲でした。体重が違うので押されるのは仕方ないけど、立ち合いで負けないことを意識していた。そこで一歩でも前に出れたら良いと思った。自分が若いころから師匠が「偶数月にきちんと稽古しろ」と言われて、しっかりできているのが良かった。部屋でしっかり稽古して、体のケアも東京なのでできている。(昨日誕生日)入門してまさか35歳まで相撲をやると思っていなかった。自分の相撲が取れれば通用すると思っている。

★豊山 右を差させない、前みつ取らせないを考えていたが、しっかり取られてしまった。おっつけきれなかったのがすべてですね。明日から立て直したいと思います。

豊山(右)を寄り切りで破る佐田の海(撮影・中島郁夫)
豊山(右)を寄り切りで破る佐田の海(撮影・中島郁夫)

碧山(5勝0敗)小手投げ千代翔馬(2勝3敗)

☆碧山 中に入られないように意識したが。それでも入られた。あせらず、うまく最後は決められてよかった。自然に体が動いた。今のところ勝ち続いているので悪くないと思う。(要因は)分からないですね。いつも通りやっているだけ。(全勝の1人)初めてのことじゃないから、ここからが大事です。

碧山(左)は千代翔馬を小手投げで破る(撮影・小沢裕)
碧山(左)は千代翔馬を小手投げで破る(撮影・小沢裕)

妙義龍(3勝2敗)突き落とし錦木(2勝3敗)
錦木(左)を突き落としで破る妙義龍(撮影・中島郁夫)
錦木(左)を突き落としで破る妙義龍(撮影・中島郁夫)

琴勝峰(2勝3敗)押し出し栃ノ心(2勝3敗)
琴勝峰(左)を押し出しで破る栃ノ心(撮影・中島郁夫)
琴勝峰(左)を押し出しで破る栃ノ心(撮影・中島郁夫)

隠岐の海(2勝3敗)寄り切り照強(2勝3敗)
照強(右)を寄り切りで破る隠岐の海(撮影・中島郁夫)
照強(右)を寄り切りで破る隠岐の海(撮影・中島郁夫)

宝富士(0勝5敗)送り出し琴恵光(3勝2敗)
宝富士(右)を送り出しで破る琴恵光(撮影・中島郁夫)
宝富士(右)を送り出しで破る琴恵光(撮影・中島郁夫)

宇良(3勝2敗)送り出し若元春(4勝1敗)

★宇良 攻めていたつもりだった。(取り直しは)もう一番頑張ろうと思いました。狙いは何もなかったです。(中盤戦に向けて)元気な相撲を見せたい。

若元春(上)と同体で倒れた宇良(撮影・中島郁夫)
若元春(上)と同体で倒れた宇良(撮影・中島郁夫)
宇良と若元春の一番で物言いが付き協議する審判団(撮影・小沢裕)
宇良と若元春の一番で物言いが付き協議する審判団(撮影・小沢裕)
取り直しの一番で宇良(手前)は居反りを狙うも失敗に終わる(撮影・小沢裕)
取り直しの一番で宇良(手前)は居反りを狙うも失敗に終わる(撮影・小沢裕)
宇良(右)を送り出しで破る若元春(撮影・中島郁夫)
宇良(右)を送り出しで破る若元春(撮影・中島郁夫)
客席に飛び込む宇良(撮影・中島郁夫)
客席に飛び込む宇良(撮影・中島郁夫)

志摩ノ海(2勝3敗)すくい投げ翔猿(4勝1敗)

☆志摩ノ海 負けられないというか、気合。気合と我慢と思いました。小兵だったら(同部屋に)宇良がいるが、(翔猿は)もう一段階軽くて速いのでやりにくいっちゃやりにくい。

翔猿(左)を押し倒しで破る志摩ノ海(撮影・中島郁夫)
翔猿(左)を押し倒しで破る志摩ノ海(撮影・中島郁夫)

隆の勝(3勝2敗)寄り切り琴ノ若(3勝2敗)

☆隆の勝 最初もろ差し許して焦った部分もあるけど、その後落ち着いて右を差し返せた。

琴ノ若(右)を寄り切りで破る隆の勝(撮影・中島郁夫)
琴ノ若(右)を寄り切りで破る隆の勝(撮影・中島郁夫)

高安(1勝4敗)突き落とし霧馬山(2勝3敗)
高安(右)を突き落としで破る霧馬山(撮影・中島郁夫)
高安(右)を突き落としで破る霧馬山(撮影・中島郁夫)

大栄翔(4勝1敗)押し出し阿炎(3勝2敗)

☆大栄翔 しっかり落ち着いて前に出られた。同じ突き押しなので、先に自分が攻めることが大事。先場所の悔しい負け方を頭に入れてやった。

大栄翔(右)は阿炎を押し出しで破る(撮影・小沢裕)
大栄翔(右)は阿炎を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

若隆景(2勝3敗)送り出し豊昇龍(3勝2敗)
若隆景(右)を送り出しで破る豊昇龍(撮影・中島郁夫)
若隆景(右)を送り出しで破る豊昇龍(撮影・中島郁夫)

御嶽海(2勝3敗)押し出し玉鷲(4勝1敗)
御嶽海(左)を押し出しで破る玉鷲(撮影・中島郁夫)
御嶽海(左)を押し出しで破る玉鷲(撮影・中島郁夫)

阿武咲(2勝3敗)押し倒し貴景勝(3勝2敗)
阿武咲(右)を押し倒しで破る貴景勝(撮影・中島郁夫)
阿武咲(右)を押し倒しで破る貴景勝(撮影・中島郁夫)

遠藤(2勝3敗)寄り切り正代(1勝4敗)
遠藤(右)は正代を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)
遠藤(右)は正代を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)

照ノ富士(4勝1敗)きめ倒し北勝富士(1勝4敗)
北勝富士(右)をきめ倒しで破る照ノ富士(撮影・中島郁夫)
北勝富士(右)をきめ倒しで破る照ノ富士(撮影・中島郁夫)
北勝富士(右)をきめ倒しで破る照ノ富士(撮影・中島郁夫)
北勝富士(右)をきめ倒しで破る照ノ富士(撮影・中島郁夫)
勝ち名乗りを受ける照ノ富士(撮影・中島郁夫)
勝ち名乗りを受ける照ノ富士(撮影・中島郁夫)