西前頭4枚目の隆の勝(27=常盤山)が、待望の初金星を挙げた。横綱照ノ富士に強烈なのど輪で先手攻撃を見舞い、懐に入って寄り切った。自身を含めて2敗が5人、3敗が11人。大混戦の様相を呈する中、トップで中日を折り返した。

6連敗中の横綱を撃破した隆の勝は「本当にうれしい。横綱の上体を浮かせることだけを考えていた」と表情を緩ませた。2場所守った三役から陥落した今場所。先場所覇者の若隆景、阿炎の両関脇は、同じ94年度生まれで「番付の上にいるので、負けてられない」と対抗心を燃やす。

先頭で迎える後半戦。「(トップの)あまり意識はなくて、1日一番という意識で落ち着いて取れている」と無欲を強調した。

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