大相撲で幕内の若元春(28=荒汐)が2日、電話取材に応じ、名古屋場所(10日初日、ドルフィンズアリーナ)での上位陣との対戦に胸を高鳴らせた。「上位の方、役力士と当たるんで、変わらず挑戦です。もちろん緊張はするんですけど、楽しみの方が勝ちますね」と心待ちにしていた。

新入幕以降3場所連続で9勝6敗という成績を残し、順調に番付を上げてきた。前頭4枚目という自身最高位で臨む今場所。横綱照ノ富士戦ら格上力士たちとの対戦が想定される中で「頑張んなきゃいけないなと思います。1場所、1場所が大切ではあるんですけど、ここでどういう成績を残すかが大事」と気を引き締める。

厳しい暑さの下で行われる名古屋場所。開催期間中の息抜きには好きなプロレスを挙げ、新日本プロレスの最強決定リーグ戦「G1クライマックス32」が場所中に開幕することについて、「めっちゃ楽しみですね。場所中も僕リアルタイムで観るので」と声を弾ませた。優勝候補には元IWGP・USヘビー級王者SANADAの名を出し、「そろそろ来てもいい」と熱烈なファンの目線でエールを送った。

若元春は「プロレス見ているときは自分がお相撲さんということを完全に忘れているので(笑)。本当に1番切り替えられるスポーツ。どんだけ負けが込んでへこんでいても、プロレスを見ていたら元気になれる」と熱弁。SANADAの活躍に背中を押され、自身も夏の名古屋で健闘を誓う。