日本相撲協会の審判部が8日、名古屋市内のドルフィンズアリーナで、10日に初日を迎える大相撲名古屋場所の取組編成会議を行った。角界初の東大出身力士で序ノ口の須山(24)が初日に登場し、45歳の沢勇(式秀)と対戦することになった。

夏場所の前相撲でデビューした須山は、大学選手権団体戦優勝の立役者となった日体大相撲部出身の今関(玉ノ井)などを下して3連勝を飾り一番出世を決めた。場所後にも地道に稽古を続け、新弟子検査時に104キロだった体重は8キロ増加に成功した。

今季は東大文学部哲学科に在籍して卒業論文の執筆に奔走しつつ、力士としての第1歩を踏み出した「二刀流」。名古屋場所では東序ノ口16枚目として番付に初めて自分のしこ名が載った。前相撲で見せた実力そのままに、白星を積み上げる。