横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)は、勝てば逸ノ城と優勝決定戦となる結びの一番で大関貴景勝に押し出された。終盤はらしくない相撲で2連敗。2場所連続、8度目の優勝はならなかった。

本人はさばさばした表情を見せる。「今場所、自分のできることをやった。来場所に向けて体を一から作りたい」。優勝したのがモンゴルから同じ飛行機で来日し、鳥取城北高の寮でも同部屋だった逸ノ城だけに感慨深い。「(モンゴルから)一緒に来てね。できたら千秋楽、決定戦と思ってましたけど。今まで何度も優勝を争ってきたから。今場所は“番”が来たんじゃないですか」と話した。

今後、ライバルになるかの問いには「自分のライバルは自分なんで」ときっぱり言い切る。コロナ禍で休場者が続出した異常な場所で、横綱の務めを果たした。

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