東前頭筆頭の高安が悲願の初優勝に向けて1敗を守った。先場所優勝の玉鷲と対戦。力強い相撲で寄り切った。 2桁10勝以上で大関復帰を目指す関脇御嶽海は、新小結翔猿に攻め込まれながら土俵際、逆転の突き落としで1敗を守った。 関脇豊昇龍は豪快な「かわず掛け」で翠富士を退け、4勝1敗とした。 かど番の大関正代は、過去8勝3敗と合口のよかった明生に寄り切られて連敗。序盤戦を2勝3敗とまたも黒星先行で終えた。大関貴景勝は逸ノ城を押し出し、連敗を2で止めた。

5日目の取組の模様を写真とコメントで振り返ります。

大相撲九州場所 全取組結果


10年ぶりかわず掛け


翠富士(2勝3敗)かわず掛け豊昇龍(4勝1敗)

☆豊昇龍 しっかり集中できたと思います。(決まり手のかわず掛けについて)狙っていたわけじゃない。流れでいきました。(幕内では2012年春場所以来となる約10年ぶりの決まり手)へっへっ、よかったですね。うれしいですね。珍しい技で勝ったという感覚はなかった。集中しかしてなかったんでよかったです。この気持ちで最後までいきたい。

翠富士(右)をかわず掛けで破った豊昇龍(撮影・岩下翔太)
翠富士(右)をかわず掛けで破った豊昇龍(撮影・岩下翔太)
翠富士(下)をかわず掛けで破った豊昇龍(撮影・岩下翔太)
翠富士(下)をかわず掛けで破った豊昇龍(撮影・岩下翔太)
翠富士(下)をかわず掛けで破った豊昇龍(撮影・岩下翔太)
翠富士(下)をかわず掛けで破った豊昇龍(撮影・岩下翔太)
翠富士(右)をかわず掛けで破った豊昇龍(撮影・岩下翔太)
翠富士(右)をかわず掛けで破った豊昇龍(撮影・岩下翔太)
翠富士(左)をかわず掛けで破った豊昇龍(撮影・岩下翔太)
翠富士(左)をかわず掛けで破った豊昇龍(撮影・岩下翔太)
翠富士(右)をかわず掛けで破る豊昇龍(撮影・鈴木正人)
翠富士(右)をかわず掛けで破る豊昇龍(撮影・鈴木正人)
翠富士(右)をかわず掛けで破る豊昇龍(撮影・鈴木正人)
翠富士(右)をかわず掛けで破る豊昇龍(撮影・鈴木正人)
翠富士(右)をかわず掛けで破る豊昇龍(撮影・鈴木正人)
翠富士(右)をかわず掛けで破る豊昇龍(撮影・鈴木正人)
翠富士(右)をかわず掛けで破る豊昇龍(撮影・鈴木正人)
翠富士(右)をかわず掛けで破る豊昇龍(撮影・鈴木正人)

幕内


(2勝3敗)はたき込み熱海富士(3勝2敗)

☆熱海富士 何かよく分からないです。相撲内容がよくなかったんで。なんだろう、なんで鼻血出るんだろうと思ってしまう。何もしなくても出てしまう。(原因は)よく分からない。昔から鼻血はよく出るんで。

熱海富士(左)は輝をはたき込みで破る(撮影・岩下翔太)
熱海富士(左)は輝をはたき込みで破る(撮影・岩下翔太)

剣翔(5勝0敗)寄り切り東龍(2勝3敗)

一山本(4勝1敗)はたき込み平戸海(3勝2敗)

☆一山本 スタートダッシュがよくて後々崩れることが多いので、そこをしっかりできればいい。 

★平戸海 急ぎすぎたなと思いますね。攻め負けしなかったんで、そのまま押していこうとあせってしまった。体は動いているけど勝てない。(もどかしい?)そうですね。立ち合いが今場所はよくない。立ち合いですね。 

平戸海(右)をはたき込みで破る一山本(撮影・鈴木正人)
平戸海(右)をはたき込みで破る一山本(撮影・鈴木正人)

隠岐の海(2勝3敗)かいなひねり照強(0勝5敗)
照強(右)を攻める隠岐の海(撮影・鈴木正人)
照強(右)を攻める隠岐の海(撮影・鈴木正人)

琴恵光(3勝2敗)突き落とし王鵬(4勝1敗)

☆王鵬 自分の形じゃなかったけど、我慢できたのがよかったと思います。先に勝っておきたいんで、勝てたのがよかった。連勝もするけど連敗もするんで、勝てる時に勝ちたい。

突き落としで王鵬(左)に敗れた琴恵光(撮影・岩下翔太)
突き落としで王鵬(左)に敗れた琴恵光(撮影・岩下翔太)

阿武咲(4勝1敗)押し出し千代大龍(1勝4敗)

碧山(2勝3敗)はたき込み琴勝峰(3勝2敗)

★琴勝峰 向こうが土俵を丸く使ったところ、自分が真っすぐ出てしまった。足で踏んで前に出るべきところで体を預けてしまった。詰めが甘かった。切り替えて頑張りたいです。

碧山(奥)は琴勝峰をはたき込みで破る(撮影・岩下翔太)
碧山(奥)は琴勝峰をはたき込みで破る(撮影・岩下翔太)

隆の勝(2勝3敗)はたき込み阿炎(4勝1敗)

☆阿炎 立ち合い勝ちたかったけど、隆の勝関の立ち合いが強かった。反応できてよかったと思います。しっかり集中できたのでよかった。(肘の状態は)変わらずです。今日みたいにどんなことが起きても対応できるよう集中していきたい。(再び上位へ)そういうのは考えてないです。

隆の勝(右)をはたき込みで破る阿炎(撮影・鈴木正人)
隆の勝(右)をはたき込みで破る阿炎(撮影・鈴木正人)

千代翔馬(2勝3敗)送り出し栃ノ心(2勝3敗)
栃ノ心(左)の背後をとる千代翔馬(撮影・岩下翔太)
栃ノ心(左)の背後をとる千代翔馬(撮影・岩下翔太)

遠藤(1勝4敗)送り出し妙義龍(3勝2敗)

☆妙義龍 反応で。立ち合い相手が低かったので、ああいう相撲になりました。とっさに引いてしまったが、その後体が動いたんで。(気分は?)どうだろ。いつも通り。(体調は)換気しないといけないんで。だから寒いです。でも体を冷やさないようにしてます。

妙義龍(左)は遠藤を送り出しで破る(撮影・岩下翔太)
妙義龍(左)は遠藤を送り出しで破る(撮影・岩下翔太)

宝富士(0勝5敗)送り出し竜電(3勝2敗)
宝富士(手前)を送り出しで破る竜電(撮影・鈴木正人)
宝富士(手前)を送り出しで破る竜電(撮影・鈴木正人)

北勝富士(2勝3敗)はたき込み錦富士(4勝1敗)

☆錦富士 しっかり体が反応した。引いてしまった形だったけど、しっかり前に出なきゃいけない。(序盤戦については)ここまでは自分の形や相撲が取れている。横綱にもここに来る前に「自信を持っていけ」と言われているので、ここまでは出来ているのかな。ここからも変わることなく一日一番、自分の相撲を取りたい。

錦富士(左)は北勝富士をはたき込みで破る(撮影・岩下翔太)
錦富士(左)は北勝富士をはたき込みで破る(撮影・岩下翔太)

錦木(2勝3敗)押し出し佐田の海(3勝2敗)

☆佐田の海 しっかり当たって、しっかり足を出せて良い相撲だった。当たった感触もしっかりいけたので、後は中に入って出るしかないと思っていた。自分らしい相撲をとらないと、幕内では勝てないと思っている。今日のような相撲をとり続けなきゃいけない。

佐田の海(右)は錦木を押し出しで破る(撮影・岩下翔太)
佐田の海(右)は錦木を押し出しで破る(撮影・岩下翔太)

若元春(3勝2敗)押し倒し琴ノ若(2勝3敗)

☆琴ノ若 左をのぞかれた瞬間がありましたが、しっかり体が動いてくれた。攻めれた相撲もあったので、その中で自分できっちり見つめなおして修正できた。稽古場で師匠から「今日から初日だと思っていくしかない」と言われて、1日1番しっかりやるしかないと開き直れた。体も動いているので、気持ちもついていっていきたい。思い切っていって前に出る相撲が一番良いので、そこを出していきたい。

若元春(左)を攻める琴ノ若(撮影・鈴木正人)
若元春(左)を攻める琴ノ若(撮影・鈴木正人)

大栄翔(3勝2敗)はたき込み霧馬山(3勝2敗)
大栄翔(右)は霧馬山をはたき込みで破る(撮影・岩下翔太)
大栄翔(右)は霧馬山をはたき込みで破る(撮影・岩下翔太)

玉鷲(1勝4敗)寄り切り高安(4勝1敗)

☆高安 しっかり当たれて左が入ったので、良かったです。前に出れました。もうちょっと素早く腰が入ればよかった。(序盤戦を終えて)相撲内容は良いので、良いモチベーションで明日からもいきたいです。

玉鷲(右)を寄り切りで破る高安(撮影・鈴木正人)
玉鷲(右)を寄り切りで破る高安(撮影・鈴木正人)

若隆景(3勝2敗)押し出し宇良(0勝5敗)

★宇良 (物言いついたが土俵際での感覚は)覚えてないです。(もう一丁と思っていたか?)もう一丁なんか思わず、勝っていてほしかったです。(序盤戦を終えていまだ白星がない状況に)一生懸命頑張ります。

宇良(右)を押し出しで破る若隆景(撮影・鈴木正人)
宇良(右)を押し出しで破る若隆景(撮影・鈴木正人)

翔猿(3勝2敗)突き落とし御嶽海(4勝1敗)
御嶽海(左)は翔猿を突き落としで破る(撮影・岩下翔太)
御嶽海(左)は翔猿を突き落としで破る(撮影・岩下翔太)

明生(2勝3敗)寄り切り正代(2勝3敗)
明生(左)は正代を寄り切りで破る(撮影・岩下翔太)
明生(左)は正代を寄り切りで破る(撮影・岩下翔太)

貴景勝(3勝2敗)押し出し逸ノ城(2勝3敗)
逸ノ城(右)を押し出しで破る貴景勝(撮影・鈴木正人)
逸ノ城(右)を押し出しで破る貴景勝(撮影・鈴木正人)