日本相撲協会は26日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、師匠の湊親方(元前頭湊富士)夫人への暴力疑惑が発覚した平幕の逸ノ城(29)の件について協議した。

この日までに逸ノ城と湊親方から事情を聴いた同協会のコンプライアンス委員会の答申を踏まえ、同協会は暴力疑惑問題については不問とした。

暴力疑惑に関する協会の見解は以下。

「週刊誌等で報道された逸ノ城による湊部屋女将への暴行については、一部、事実関係を確認したものの、悪意の暴行ではなく、いずれも5年以上前の出来事であり、それ以後の暴行はなかったこと、女将に処分感情が無いこと等から、今回の処分事由とはしていない。

また、逸ノ城は、女将に対する暴行以外にも、泥酔して物を壊したり、他の客と口論になるなどの粗暴行為があったようであるが、多くは日付や相手方が特定できず、しかも、いずれも数年前の出来事であって、直近のものでも4年近く前のことのようであり、その都度、湊親方が関係者に謝罪することで決着を見ており、関係者もその謝罪を受け入れて、逸ノ城を応援してくれているとのことから、今回の処分事由とはしていない」