日本相撲協会は30日、4月2日から始まる大相撲春巡業の休場者を発表した。休場するのは大関貴景勝、関脇若隆景、同じく関脇で春場所優勝の霧馬山、前頭玉鷲、阿武咲、明生、輝、琴勝峰の8人。霧馬山について、芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「できものができたと聞いたが、詳しくは分からない。途中から出場するかもしれない」と話した。

休場する8人に替わり、十両から出場する8人も発表した。巡業出場が決まったのは朝乃山、湘南乃海、炎鵬、千代丸、豪ノ山、北の若、島津海、栃武蔵。大関経験者の朝乃山は、新型コロナウイルスが流行する以前、19年冬巡業以来、3年4カ月ぶりの巡業参加となる。

また4場所連続で休場中の横綱照ノ富士について、芝田山部長は「休場しないということは参加するということ」と明言。ただし、巡業で土俵入りを行うのか、相撲を取るのかまでは不明という。芝田山部長は「休めば休むほど感覚はなくなるもの」などと話し、本場所復帰を目指し、まずは相撲勘を取り戻す狙いではないかと推測していた。