日本相撲協会が2日、十両以上の力士の最新の身長、体重を発表した。幕内力士の平均は身長185センチ、体重162キロ(前回の計測時から2・3キロ増)、十両の平均は身長182・6センチ、体重156・9キロ(同4・2キロ減)だった。計測は十両以上の関取による力士会が東京・両国国技館で行われる際と、年2回の健康診断で行われている。2日に力士会を欠席した5人(若隆景、玉鷲、逸ノ城、白鷹山、英乃海)をのぞく関取衆が測った。詳しく見ていこう。

■4場所休場中の横綱照ノ富士は、6キロ減の174キロ

4場所休場中の横綱照ノ富士は、先場所前の発表から6キロ減の174キロ(身長は192センチ)だった。

春場所は日本相撲協会に「両変形性膝関節症、糖尿病」との診断書を提出。診断名にもあった持病の糖尿病については「(両膝の)手術をして足の負担を減らそうと思って20キロ減らした後、また20キロ戻したら悪化した」。体重管理の難しさを実感しながらも、前回の計測時からも体重を減らしてきた。

■三役陣の中で最も体重が増えたのは、4キロ増の新関脇の若元春と琴ノ若

自身6度目のかど番の大関貴景勝は増減なしの165キロだった。4関脇の中で最も体重が増えたのは、新関脇の若元春で4キロ増の147キロ。続いて先場所初優勝して大関昇進に挑む関脇霧馬山が3キロ増の143キロ。豊昇龍は1キロ増の142キロ、大栄翔は1キロ減の164キロだった。

3小結をみると、琴ノ若が4キロ増の176キロ、正代が1キロ増の161キロ、力士会を欠席した若隆景は今回未計測だった。

■最重量と最軽量の体重差は119キロ

関取のうち最重量の順に挙げると、<1>未測定の逸ノ城=219キロ、<2>水戸龍=199キロ、<3>大翔鵬=196キロ。一方で最軽量は<1>炎鵬=100キロ、<2>翠富士=116キロ、玉正鳳=128キロ。逸ノ城の体重から炎鵬の体重を差し引くと、その差はなんと119キロ。翠富士1人分に相当する体重差があるとは驚かされる。

■最長身、最短身は宮城野部屋から。最短身の167センチの炎鵬は最軽量との2冠

今度は身長で見ていくと、最長身から順に<1>北青鵬=204センチ<2>輝=193センチ、<2>湘南乃海=193センチ。1953年(昭28)9月場所以降、元横綱曙と並んで最長身の北青鵬は関取衆の中で唯一の2メートル超え。前回計測時とは変わらなかったが、今後さらに伸びる可能性も十分。曙を上回り、単独トップに立つことを期待したいところだ。

一方の最短身は順に<1>炎鵬=167センチ、<2>翠富士=171センチ、<2>武将山=171センチ。関取衆の中では唯一の160センチ台の炎鵬が、最軽量との2冠に輝いた。【平山連】