大相撲の前頭琴勝峰(23=佐渡ケ嶽)が、婚約を発表した。3日、鶴竜親方(元横綱)の引退相撲が行われていた、東京・両国国技館で会見。相手は福岡県出身で同い年の池松珠奈さん(23)で、早ければ今月中にも婚姻届を提出するという。約2年前、九州で共通の知人の紹介で知り合い、約1年前から遠距離での交際に発展。第1印象として琴勝峰は「キレイな人だなと思った」と振り返り、知り合ってすぐに連絡先を交換していた。そして「この人と一緒になりたいなと思った」と、詳細は伏せたが5月の夏場所後にプロポーズした。

両親をはじめ、師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)、兄弟子の小結琴ノ若、弟で幕下の琴手計ら部屋関係者、親族にも報告している。埼玉栄高での先輩だった琴ノ若からは「おめでとう」と祝福されたが、最初は「ビックリしていました」(琴勝峰)と明かした。

両家の顔合わせも済ませたというが、まだ一緒に生活はしていない。今後、新居を探していく。珠奈さんは福岡・八女市役所で働いていたが、すでに退職している。「スラッとしている」という160センチで、写真も公開した。「もともと相撲は見ていた」といい、「料理も作ってくれる。全部おいしい」「しっかりしている」と、頼もしく感じている様子。互いを「珠奈(じゅな)」「富士紀(としき)」と、本名で呼び合っている。夏場所は10日目から負傷で途中休場したが、14日目から再出場し、2勝10敗3休。それでも初場所では、大関貴景勝との千秋楽相星決戦で、初優勝に手が届きかけていた逸材は、頼もしいパートナーを得て、さらなる飛躍を誓った。