いよいよ上位総当たりで三役復帰、その先の大関返り咲きの階段を上る! 日本相撲協会は26日、大相撲名古屋場所(7月9日初日、ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表し、注目の朝乃山(29=高砂)は番付を東前頭14枚目から一気に10枚上げ、東前頭4枚目の好位置につけた。10枚の番付アップは、関取衆では王鵬(西前頭16枚目→同6枚目)に並び、関取衆では最多となった。
頂点に立つ横綱照ノ富士(31=伊勢ケ浜)から見て、朝乃山の東前頭4枚目は番付上位から対戦相手として13番目に位置する(翠富士は同部屋で本割対戦はないため)。朝乃山にとっては、いわば上位総当たりの場所となり、よりいっそう幕内後半戦での土俵が注目される。
幕内上位での土俵となれば、大関時代だった21年5月の夏場所以来、約2年ぶりとなる。先場所は幕内下位ながら終盤まで優勝争いに加わり、優勝した照ノ富士(14勝1敗)に続く優勝次点の12勝3敗と、大関経験者の力を示した。最近は三役陣が好成績を残し続けており、三役復帰は簡単ではなさそうだが、まずは2桁勝利にさらに白星を上乗せして、上位陣の結果を待ちたいところだろう。もちろん、朝乃山ファンが望むのは、先場所に続く優勝争いへの参戦だろう。
朝乃山は、日本相撲協会が定めた新型コロナウイルス感染対策ガイドライン違反が、大関6場所目の21年夏場所中に発覚。翌7月の名古屋場所から6場所出場停止処分を受けた。その間、番付は大関→関脇→西前頭10枚目→東十両4枚目→西幕下2枚目→同42枚目→西三段目22枚目と急降下した。
土俵復帰した22年名古屋場所は、しこ名の「朝乃山英樹」の、下の部分を「朝乃山広暉(ひろき)」と本名に変え心機一転で再起の土俵に上がり、危なげなく7戦全勝で優勝。幕下は、2場所連続で5戦全勝から6番相撲でともに敗れたため6勝1敗だったが、2場所で通過し今年1月の初場所で関取復帰となる再十両を果たした。その場所は14勝1敗で優勝、そして先々場所の13勝で先場所の再入幕を決めた。
先場所は、初日から7連勝。ストレートでの給金直しこそ逃したが、10勝1敗で残り4日を迎えた。12日目に大栄翔、13日目に照ノ富士に敗れ優勝争いから後退したが、残り2日は連勝し、幕内では20年7月場所以来となる12勝を挙げた。6場所出場停止処分の始まりが、ちょうど2年前の名古屋場所。その時は大関だった朝乃山が「帰ってきた横綱候補」として、その土俵が注目される。

