ウクライナ出身として初の関取となった新十両の獅司(26=雷)が、白星発進した。

立ち合いで離れたが、突っ込んできた対馬洋をいなし、タイミング良くはたき込んだ。取組後は「緊張したけどうれしい」と、笑顔を見せた。土俵入りの所作などは、この日、師匠の雷親方(元小結垣添)から指導を受けたが「難しい」と、初々しい笑顔を見せながら話した。

今場所前は膝が気になったため、出稽古は行わず、部屋で稽古を積んできた。その雷部屋の周辺には好物のマクドナルド、ピザ店があり「2日に1回ぐらい食べてます」と、食欲が落ちることもなく、体調は万全の様子。関取衆全員が短冊に願いを書き込む七夕企画では「強くなりたい」としたためた。

まだ日本語はたどたどしく、この日の取材対応では、時折、三段目西太司に向かって「トランスレーター(通訳)」と呼ぶ場面も。お互いが耳元で日本語から日本語でコソコソと話し、結局、西太司が記者の質問に答えるという、謎の光景もしばしば見られた。それでも「明日からも頑張ります」と話し、連勝を誓った。

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