大相撲の大関経験者で東前頭4枚目の朝乃山(29=高砂)が2日、東京・立川市で行われる夏巡業(3日目)を休場した。休場期間は未定で、当面は巡業を休場する見込み。朝乃山は7月の名古屋場所8日目に「左上腕二頭筋部分断裂で4週間の局所安静を要する」との診断書を提出し、4日間休場した。12日目に再出場してからは4連勝で締め、8勝4敗3休と勝ち越していた。

今回の夏巡業は、7月29日に愛知・豊田市、同30日に静岡・沼津市と、2日間出場していた。師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)は、日刊スポーツの取材に対し「2日間、巡業に出たところ、左腕に痛みが残っていて、稽古を十分にできないということだった。何日間かは治療に専念。しっかりと治療して、途中から出たいということだった」と話した。

約1カ月間に及ぶ今回の巡業は、最後の3日間、25~27日に朝乃山の出身地、富山県の2会場、隣接する石川県の1会場で開催が予定されている。多くの地元ファンの来場が予想されるとあって、高砂親方は「巡業の最後は出たいと思っているようです。まずはケガの様子を見て。今は治すことが大事」と、朝乃山の思いを代弁するように話していた。

また、東前頭10枚目でカザフスタン出身の金峰山(26=木瀬)も、頸椎(けいつい)捻挫のため、この日から休場した。