大相撲で「令和の怪物」こと西前頭9枚目の伯桜鵬(20=宮城野)が、秋場所(9月10日初日、東京・両国国技館)への不安を口にした。

29日、東京・両国国技館で行われた力士会に出席後、報道陣に対応。27日まで約1カ月にわたって行われた夏巡業を、全休した要因の左肩痛の状態は「あまり状態は良くない。今できることを全力でやっている」と明かした。

新入幕だった7月の名古屋場所は、千秋楽まで優勝を争いに加わり、11勝4敗の好成績で技能賞と敢闘賞に輝いた。番付を8枚上げ、今場所はさらなる活躍が期待されるが「どうなるか分からない。自分のできることをやるしかない」と、控えめに話した。さらに「休場して番付を落としたとしても、幕内にいることが目標ではない。自分の夢に向かって。最善のことをやっていきたい」と力説。左肩の状態次第では休場し、治療を優先する可能性があることを否定しなかった。

夏巡業の休場については「幕内という地位にいながら参加できなかった。大変な移動の中、幕内力士としての仕事ができなかった」と、ファンに謝罪した。今月22日に20歳の誕生日を迎えたばかりながら、プロ意識の高さをうかがわせた。