7度目のかど番の大関貴景勝(27=常盤山)が、連敗を「2」で止め、6勝3敗と優勝争いに踏みとどまった。

埼玉栄高の後輩、幕内2場所目の前頭豪ノ山との初顔合わせを制した。敗れて1場所中に3連敗を喫していれば、昨年春場所以来、1年半ぶりだったが回避した。7日目は前頭正代、前日8日目は小結翔猿に連敗。3連敗で9日目で4敗目を喫していれば、4度目の優勝が大きく遠ざかる中、可能性を残した。かど番脱出には、あと2勝とした。

豪ノ山とは、これまでに稽古で何度も胸を合わせてきた。豪ノ山の師匠は、貴景勝にとって埼玉栄高の先輩で、尊敬する元大関豪栄道の武隈親方。貴景勝の胸を借りながら、豪ノ山は成長してきただけに、貴景勝が壁となって立ちはだかった格好となった。